描き始め
まずは観察
ざっくり、大まかに形をとる
大阪市内で絵のレッスンをしていますが、まずは日常描いている感じで描いてもらいます。
初心者の方ほど、いきなりきっちりとしたラインで描き始める殻が多い。
これってなかなか難しい。
直感的に描くって大事なんですが。
力の入った筆圧で、きれいなラインで、いきなり描くって。
常に描いている対象物で、描きなれていないと難しいです。
今回は大まかに描くをテーマにしました。
大まかに描く
まずはざっくり、大まかに、力を抜いて描いてみましょう。
ざっくりって?
大まかに形をとらえる感じです。
大まかに、こんな感じかなぁという風に。
描く対象物が、顔であれば、〇、△、□に当てはめてみる
描き方もきれいな形ではなく、
悩み線あり、二重三重に線になっても気にせず。
この段階では消しゴムもできれば、使わず。
はみ出ても気にせず
芽で見て、頭で描いたものをそのまま描く
はみ出た線も、頭でとらえたものとしてそのまま残しておく
建築物で言うところの、建物を建てるときの補助台みたいなもの
描くために支えになる、補助線も描いたままで。
ざっくりと輪郭がとらえにくいときは、〇△□、台形、ひし形などの図形に当てはめてみる
大まかに輪郭を描き、大まかに特徴を捉えていきます
大まかに描いた(アタリ)を下地に単線で下絵書きを描いていくわけです。
目位置を設定
ここで意識してみるのは、目線
絵に描くということは、三次元四次元の物を二次元に置き換えている
二次元の中に、描くモデルがどの位置に置くか
映画監督になったつもりで
どう位置からカメラをむけるか?って感じです。
目線を決めるということは、画用紙の中に地面を設定することでもあります。
地面(グランドライン)とは、どこに置くか?
コップを描く
コップの飲み物が見えているとすれば
テーブルの上に置いた(グランドライン)、目線は上から見下ろしたコップを描いたということです。
コップの裏が見えている絵を描いたとすれば

宙に浮いた、見上げた絵を描いたということです。
これはあくまでもリアルに描いた場合です
例えばTシャツのどのデザインで、いろいろな向きのコップを描くとすれば
いろいろな目線から見たコップをランダムに並べたデザイン画ということです。
このような作品の場合は、一つの設定で絞るこむことはありませんが、個々のコップの形にお皿が付いたとしたら、個々のコップの形とお皿にはやはり、目線を設定し描きます。

立体物として見てみる
立体物としてみる
目線を決めると、描く対象のモデルの見えない部分が出てきます
二次元で描くとき、輪郭のおさまりによって(ラインの描き方)丸みのあるだろうライン、奥行きがあるだろうラインを描く事で立体感が出てきます。
そのための補助線として、見えていない部分を見えているものとしてざっくり描いてみる
手を描くとすれば、指はただの直線ではなく、一本一本が丸みのある棒のようなもの
各関節では曲がることができるなぁという具合です。


例えば顔
輪郭を〇ととらえて描いたとします
顔はおせんべいのような円ではないので、立体物として球体をイメージしてみましょう
そうすると正面では目の位置や耳の位置が、直線上だったものが、やや横に向けると曲線上にならぶなぁというふうに想像でき、描く参考にざっくり補助線など描いておくと描きやすい。

まとめ
- シンプルに形をとらえる
- 力を抜いて自由に描く
- 詳細をざっくり描く
- 立体物として描く
- 目線と地べた(グランドライン)設定
- 補助線やはみだし線を残す
- 消しゴムは使わない
複雑なものほどシンプルにとらえる
大まかな輪郭、描きたい構成を大まかに描く
リラックスして力を抜いて自由に描く
詳細を大雑把に描く
立体物として観察し描く
目線と地べた(グランドライン)を意識して描く
補助線やはみだし線を残しておく
消しゴムは使わない
きれいな線を意識しすぎると、直感的にとらえたものや想像が描く事に集中しすぎて絵柄の本質が止まってしまう
まずは自由に描きたいものを気の向くまま描いてみましょう
(自由テキスト)
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